星の王子さまのあらすじ・名言のあれこれ
みなさん「星の王子さま」をご存知ですか??
名前は知ってるけど、あらすじは知らないって方が多いと思います。
このお話、実は大人になってから読むと奥深いんです!!
大切な人と喧嘩してしまった人や悩んでる人にもってこいの星の王子さま。今回はそんな星の王子さまのあらすじと心にぐっとくる名言を紹介したいと思います。
星の王子さまの作者って??
フランスの作家であるサン・テグジュペリが星の王子さまの作家です。作家でありながら、郵便輸送のパイロットでもありました。しかし、第二次世界大戦に召集されサン・テグジュペリの乗った単機は地中海上空で行方不明となり、後に彼の乗った単機の残骸だけが発見されました。
私が1番好きなサン・テグジュペリの名言は
愛とは、お互いを見つめあうことではなく
共に同じ方向を見つめることである
こんな素敵な名言を残すサン・テグジュペリの作品である「星の王子さま」について今回は詳しく書きます。
星の王子さまとは??
先ほど紹介したサン・テグジュペリの長編小説の1つです。世界の200以上の国や地域で出版・翻訳されています。
星の王子さまのあらすじ
操縦士のぼくが不時着したサハラ砂漠がお話の舞台です。そこでぼくが壊れた飛行機を修理していると、次の日に不思議なカッコをした男の子と出会います。この男の子こそが、星の王子さまです。
王子さまは、家くらいの大きさの星に住んでいました。そこには、3つの火山・バオバブの木、そして1輪のバラが咲いているだけです。王子さまは、その1輪のバラを大切に育てていましたが、ある日そのバラと喧嘩をしてしまいます。その喧嘩が原因で王子さまは自分が住んでいた星を飛び出し、6つの星を訪れるのです。
星の王子さまが訪れた6つの星とは
王様の星:命令ばかりして偉そうにする王様がいる星
うぬぼれやの星:自分が褒められることしか考えず、大物気取りの男がいる星
酔っぱらいの星:恥ずかしいことを忘れるためにお酒を飲む酔っぱらいがいる星
ビジネスマンの星:自分の保有する星の数ばかり気にする実業家がいる星
点灯夫の星:1分に1度火をつけたり消したり言われるがままに動く点灯夫の星
地理学者の星:部屋に閉じこもって、実際の土地を知らない頑固な地理学者がいる星
実はこの6つの星はそれぞれ人が人生で溺れていくものを表しています。
王様の星は「権力」
うぬぼれやの星は「人気」
酔っぱらいの星は「快楽」
ビジネスマンの星は「財力」
点灯夫の星は「労働」
地理学者の星は「学問」
王子さまはそれぞれの星で出会った人たちを「変な大人」と表現します。
星の王子さまが訪れた7つ目の星
星の王子さまが訪れた7つ目の星こそが、地球だったのです。
地球には、111人の王様
7000比との地理学者
90万人の実業家
750万人の酔っぱらい
3億1100万人の大物気取り
46万2511人の点灯人がいる
王子さまはそう言っています。
これは、地球とは、王子さまが地球を訪れるまでに巡った6つの星で出会った”変な大人”たちの集まりと言う意味です。
そして、王子さまはこの地球には、バラが何千本もあることに気づきます。自分の星にはたった1輪しかなくて特別だと思っていたバラが実はどこにでもある普通の花だと知った王子さまは泣いてしまいます。
キツネとの出会い
どこにでもバラがあることを知り泣いている王子さまの元へキツネがやって来てきます。王子さまはキツネに遊んでくれるように頼みますが、キツネに「仲良くならないと遊ばない」と言われてしまいます。キツネの言う「仲良くなる」とは、絆を深めることであり、他の同じものとは違う特別になるということをさしていました。
これを聞いた王子さまは、どこにでもバラはありますが、自分の星にあったたった1輪のバラは自分が世話をして、愛情を込めて育てたものであり、他とは違う”特別”であり”大切な存在”と気づきます。
こうして過ごしているうちに飛行機の修理がほぼ終わったぼくから1年前(王子さまが地球にやって来た時)と星の位置が同じところに来た時に蛇に噛まれる事で王子さまは自分の星に戻れるという話を聞きます。そして、王子さまは蛇に噛まれ、自分の星へ帰っていくというお話です。
星の王子さまの名言
星の王子さまにはたくさんの心にぐっとくる名言があります。
「大人たちは数字が好き」
もしあなたが大人たちに対して
「バラ色のレンガでできたとても美しい家を見ました。
窓にはゼラニウムの花が飾ってあり、屋根には鳩がとまっていました。」
と言っても大人たちはそれをどんな家なのか全く検討もつきません。
その代わりにあなたがこう言ったとしましょう。
「1億2千万円する家を見ましたよ」
すると彼らはこう言うでしょう。
「それはさぞかし素晴らしい家だったんでしょう」
これを見たときはっとしました。確かに大人たちは本質的なことについては気にとめず、数字で物事を評価してしまいがちですよね...
「大切なことは、目に見えない」
それでは大切な秘密を教えてあげよう。
とても簡単なことさ。
それはね、ものごとはハートで見なくちゃいけないっていうことなんだ。
大切なことは、目に見えないからね
バラは自分の星にある1輪しかないと思っていた王子さまが、実はバラはありふれた花だと気づいたときにキツネに言われた言葉です。「大切なことは、目には見えない」シンプルだけど、その通りだと思います。
「ものごとはきちんと決めておくことが大事」
もし君が午後の4時に来る事になっていたら
3時頃からぼくは嬉しくなる。
そして時間がたてばたつほど、ぼくはどんどん幸せになるだろう。
4時になっても君が来なかったら、もう心配で心配で仕方なくなる。
幸福っていうのがどんなものなのか、ぼくは知ることになるだろう。
だけど、もし、君がやって来る時間がわからなかったら、ぼくはいつ心の準備をすればいいのかわからない
だから、ものごとはきちんと決めておくことが大事なんだよ。
確かにそうですよね。ものごとをきちんと決めておかないと不安になったり、心配したり...相手との約束って大切だなと感じました。
星の王子さまはしくじり先生でも取上げられた
テレビ朝日の番組でもオリエンタルラジオの田中さんが「今だから読みたい文学」として紹介していました。王子さまがバラはたくさんあっても、自分の星の1バラは自分が大切に育てたバラであり、特別で大切なものだと気づいたことから
”運命の人”とは突然出会う訳ではない
相手を大切にしながら過ごした時間が
少しずつ相手を”運命の人”にしていく
と紹介していました。とても素敵な考え方ですよね。
まとめ
星の王子さまって大人が読めば読むほど奥深い作品だと思います。大人になると日々の仕事や人からの評価で本当に大切なことを忘れてしまいがちですが、星の王子さまはそんな大人たちにふと大切なことを思い出させてくれる作品だと思います。
- 作者: サン=テグジュペリ,Antoine de Saint‐Exup´ery,河野万里子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/03/28
- メディア: 文庫
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